卒業旅行

学生時代のサークルの後輩達が卒業旅行と称してOB・OGや現役メンバーの実家巡りをしているという。私の実家にも訪れていたが見たところ参加メンバーは40人程度で,卒業生だけでなくその後輩達も多く一緒に来ており中には私の知らない顔すらあった。私は丁度彼らが帰るところに出会したのだが母が「今,煮物とおにぎり出来たから」と言うので聴講室風の広い部屋に案内した。皆が黙々と煮物を啜る中私は必死に会話を盛り上げようとしたが結局空回りであった。
後輩達と共に家を出て最初の角を右折し(もっと長く一緒に居ようか迷ったが,なんとなくお腹一杯な感じがして別れる道を選んだ)手を振って彼らに別れを告げた。その後は同期達と近所の軽食屋に向かう。軽食屋という表現が適切かわからないが,とにかくおばちゃんが経営している焼そばやたい焼きや今川焼やソフトクリームが買ったその場で食べられる店である。店内は無駄に広いのに照明がないため薄暗く,レジカウンターが客席の遥か向こうにある。おばちゃんの姿がないので闇のような空間に向かって叫んでからソフトクリームを注文した。値段は150円で財布には一円玉と十円玉がたくさんあったので出してしまいたかったが,149円まで出したところで急にイライラしてしまい結局百円玉と五十円玉で支払った。
私が注文を終えたあたりで急に店が混み出したのでおばちゃんは私のソフトクリームを後回しにして他の客の注文を作り出した(馴染みだからだろう。特に腹立ちは覚えない)。私はレジから一番遠い入り口付近のテーブルに腰かけた。
やっと波がひいてからおばちゃんが私たちのテーブルのところに来てやれやれという風に腰かけた。私が「ソフトクリームは?」と聞くと「忘れてた」と立ち上がりすぐに作って持ってきてくれた。
はてな夢日記