星埜さん

同僚の星埜さん達と麻雀に興じる。地面の表層をべろりと捲ると中は小さな洞窟のようになっておりそこにマンモスが棲んでいる。私たちの姿を見て怒りを露にしたが牙を抜き取ってしまえば大人しくなるのを知っている。私たちは文字通り牙を抜かれたマンモスの上で麻雀を楽しんだ。


道の向こうからマンモスの飼い主らしき中年の女性がやって来るのを見て私たちは萎縮した。女性はマンモスの牙が抜かれたことに腹を立て犯人を探し出そうとしているようだ。マンモスに跨がって崖に阻まれた中の字の道をぐるぐると回っている女性に見つからないよう私は必死に隠れ逃げ回った。冷静に考えれば私たちが牙を抜いたことがばれるはずはないのだが私の心が休まることはなかった。星埜さん達はもう気にかけていない様子でバドミントンで遊んでいる。



  城の最上階の行き止まりの室はゲームセンターだった(でも今日はもう営業終了みたいだ。私は来た道を戻ることにした)。



これはもしかして大丈夫なのでは? と思い私は女性に向かって遠くから犯人が私たちであることを仄めかすような言葉を投げた。すると一変して女性は私をターゲットに定め辺りを探し始めた。まずい,余計なことを言うんじゃなかった,このまま放っておけばよかったのに。先ほどバドミントンに興じていた星埜さんの顔がちらついて(彼女もやはり私を責めるだろうか)私はマンモスの飼い主に見つからないよう必死に逃げ惑った。道は行き止まりである。
はてな夢日記