部屋

モモコとMJが私の実家を訪れた。はるばる来てくれたのは嬉しかったが私は用事に少し忙しかったため挨拶だけして彼らのもてなしは後回しにした。しかし私が用事を済ましている間にどうやら母が二人を私の部屋に招き入れてしまったようである。私の部屋は足の…

ゲームセンター

友達数人と細長いビルの中のゲームセンターに行く。私は最上階にあるクレーンキャッチャーに欲しいものがあると知っていたがたどり着くまでは素知らぬ顔をしていた。最後の階段を上ってすぐのところにやはりあった,携帯ゲーム機のいわゆるパチモンだが私は…

卒業旅行

学生時代のサークルの後輩達が卒業旅行と称してOB・OGや現役メンバーの実家巡りをしているという。私の実家にも訪れていたが見たところ参加メンバーは40人程度で,卒業生だけでなくその後輩達も多く一緒に来ており中には私の知らない顔すらあった。私は丁度…

初夢2012

山の上の人気のないところに建つカフェはカレーが美味しいとのことで知人を誘って行ってみることにした。現地集合の予定だったが私以外の三人は遅れて来るというのでとりあえず中で待つことにする。背の低い木と湿った雑草に囲まれたログハウス風の小屋で周…

星埜さん

同僚の星埜さん達と麻雀に興じる。地面の表層をべろりと捲ると中は小さな洞窟のようになっておりそこにマンモスが棲んでいる。私たちの姿を見て怒りを露にしたが牙を抜き取ってしまえば大人しくなるのを知っている。私たちは文字通り牙を抜かれたマンモスの…

出勤までの時間

マンションを出て夜の住宅街を歩いていると隣の部屋に住む妙齢の女性とその友人らしき数人連れがはしゃぎながら歩いてゆく姿が少し先に見えた。彼女達が「ふつーありえないよねぇ」と言いながら覗き込んでいた車に近寄ると,フロントガラス越しにどこかの企…

空想学園(9)

鮮やかな青色の空が頭上高い午後。急勾配の坂道を上り市役所通りの道を曲がって学校に行く。今日の目的は講義を受けることではなく友人達の偵察である。丁度始業時間直後なためか校舎内は静まりかえっていて私は空の教室をいくつか通りすぎた。コの字廊下の…

一昨日母と行った古着屋にもう一度一人で行く。目星をつけていた両肩に結べるリボン紐がついているエンジのワンピースを探し回ったが見つからない。店内は通路ごとにデニム・ワンピース・小物などと完璧に整頓されておりなぜか古い漫画がびっしり並べられて…

異母妹

単身赴任している父親が帰ってきて私と弟に話があると言う。何かと思えば実は父はもうずいぶん長いこと浮気をしていて私には腹違いの妹がいるのだそうだ。年齢は丁度私と弟の中間で(だから弟にとっては異母姉だ)大人しい性格で自分の立場をよく理解している…

猥褻(一部明晰夢)

(一)不快な男に手を握られる,これは夢だ,もう目醒めよう,離脱。ひやりとした感触が両腕に残っている。 (二)時間が来たので田舎の個室カラオケ風のその店を出ることにした。丁度部屋の出入口の前に母が車を停めていたので私は濡れた身体をほとんど拭かずモ…

空想学園(7)

ここのところ校内では事件が続いている。そのほとんどが教師など内部の人間による犯行で,特に私と同じクラスの鹿目まどかという生徒を狙ったものが多いのでいつもヒヤヒヤしながら授業を受けている。社会の授業が終わり胸を撫で下ろしていると入れ替わりに…

寝過ごす

目が覚めると辺りが薄暗い,この感覚は久しぶりだ。時計を確認すると16時を回っており15時からのバイトには完全に遅刻である。携帯電話には着信はないようだがまさか私の遅刻に誰も気づいていないということはなかろう。私は飛び起きて洗面所に駆け込み大急…

空想学園(5)

後輩のミキと学園祭に行く。坂道の左右に様々な出店が立ち並び通路は人で溢れかえっている。沖縄のものを扱っているという薄暗い小屋に入ってみたが中身はどう見ても朝鮮系である。私はなんとなく怖くなりすぐに出てきたがミキがなかなか出てこない。出口の…

明晰夢

私は天使(裸で階段を降りていく)。はてな夢日記

空想学園(3)

学園祭ではバトル・ロワイヤルが行われる。一人しか生き残れないルールではなくむしろ例年生存者の方が多いのだがそれでもとても憂鬱になる。私はどこかに隠れ誰にも出会さないように過ごそうと考えていたが,美術室のロッカーなんぞに潜みもし誰かにその扉…

初夢2011

逆U字型に高速で移動するトロッコ型のジェットコースターに母と見知らぬカップルと一緒に乗る。カップルの男の方が煙草の煙を吐いて龍のかたちを作っていたので私も真似してみた。トロッコの動きに合わせて天に地に向かって大きな龍が出来上がる。はてな夢日…

旅路

船で川を下る。 見知らぬ女性6,7人と数日間の旅行に行く。最初は全員同じ部屋で生活していながらろくに会話もしなかった私たちだが「フェリシモ」という通販が好きという共通点が判明してからは少し壁が薄れた。最終日には頼んだものを全員で見せ合って交換…

断片

*** 友人と寺に行く。 寺の側にある寂れたゲームセンターを訪ねた。プレハブ小屋のような簡素な建物,緑色の床に時代遅れな筐体がぽつぽつと並んでいる。どこかで見た顔があると思ったら小学校の同級生のS君で,どうやら彼の母親がここの経営者らしい。彼…

空想学園(2)

クラスの42人は全員女子である。そのうち半分(いわゆるイケてる子達)は私のことをあまりよく思っておらず話すことはほとんどない。もう半分にもハブられているわけでもなかったがとりわけ親しい子はいなかった。だから私はいつも一人で誰かの側をふらふらし…

借りぐらし

SNSで知り合った中年の男と愛人関係になってしまい今は彼が借りてくれた部屋に住んでいる。といっても六畳ほどの古くて質素な和室で男がここに来ることはない(肉体関係を持った覚えもない)。いい加減縁を切りたくなったので恋人と暮らすことにした。幸い男…

MJ

大学の,映画館ふうの講堂と薄暗い廊下。 MJに告白された。お人形のように可愛らしい彼の恋人の顔が一瞬ちらついたがもしかしたら別れたのかもしれない。私はひとまず答えを保留にしたが不快感は露ほどもなかった。大学を出ようとするとMJが門のところで待っ…

毛虫

オレンジ色のぶよぶよとした質感の毛虫に触れるとそこがビリッと痺れたようになる。恋人が優しく取ってくれるのだが油断しているとまたくっついてしまう。はてな夢日記

ハムスター(2)

3匹のハムスターを連れて実家に帰る。一匹はオレンジ色であとの二匹はねずみ色に黒い縦縞の入ったやつである。やつらを仕舞うのに丁度よい籠を探したが一匹分しか見当たらず(ブッシュ・ド・ノエルのような形をした小さなプラスチックの籠である。三匹いっぺ…

祖母を困らせる,紫,夜。はてな夢日記

みずうみ

大きなプールは多くの人で賑わっている。そこから館内をしばらく歩きコインロッカーがずらりと並ぶ静かな通路を抜けるともう一つ泳げる場所に出る。プールというより森に囲まれた大きな湖のようなところで,いつ行っても人の姿を見かけなかった(係員すらも…

結婚式(2)

弟と二人で知人の結婚式に出席する。途中で別行動になったので私は気になっていた雑貨屋に行くことにした。パイン材を多く使った明るい内装の異国情緒あふれる店である。店内をじっくり見てまわると赤い編みベルトの素敵な腕時計を見つけたので売り子の女の…

彼と彼女

彼女はもともと斜視だった。彼氏は愛情とからかいをこめて「離れ目ちゃん」と呼んでいたが,彼女の手術は数年前に済んでいて今はもう目は離れていない。 彼女は駅の北口と南口で三人の中年の男に会った。心を開いたのはそのうちひとりだった。 彼氏とふたり…

結婚式

夕暮れ時のぬるりとした空気。恋人との結婚式の直前だというのに家族は未だ家でばたばたしている。私は私でドレスを着る前にもう少しスリムになっておけばよかった(チューブトップタイプなので太い二の腕が丸だしなのだ)という後悔ばかりしている。はてな…

空想学園

学園祭の準備が始まっている。駅から直結の近代的な造りの通路が校庭をぐるりと囲んでおり,朝の通学時にそこを歩くと校庭の中央に二畳ほどの広さの小さな屋根つきステージが見えた。 高校三年生の先輩は昨年の夏の夜に想いを伝えた相手に振られて以来自信を…

黒田

その日は黒田を家に呼ぶことになっていた。それなりに仲は良いがどこかあやしい感じがして心を許しきれない男だった。母も同じように感じたらしくしきりに何か起こるのではないかと心配していた。「大丈夫だって」私は母をなだめることで自分の不安をおし殺…